子どものためのおはなし
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むかしばなしです

息子が小さい頃、「おはなしをして」とよくせがまれました。おはなしといっても、知っているのは桃太郎ぐらいです。いえ、子どもの頃にはずいぶんといろんな本を読んだんですよ。けれど、いざ語って聞かせようとすると、何も浮かんでこないんですね。弱りました。ネットを探しても、意外に出てこないんですよ。絵本を読んでネタを仕入れようと思っても、あれは絵があってこそのものですからね。絵のない語りだけでは、なかなか伝えたいものも伝わりません。
それでも毎晩のようにおはなしをせがまれるなかで、どうにか、出任せのストーリーをつくっていくコツを覚えました。そういったおはなしは、大部分がその場限りのごまかしです。何も残っていません。
けれど、自分が最初の頃に苦しんだように、きっと、多くの人が初めて子どもをもって苦しんでいるんでしょう。あのときに、少しでもヒントがあれば、自由に使うことのできる素材がネットにあれば、ずいぶん助かったような気がします。
日本に古くから伝わるむかしばなしそのものは、日本人の共有財産です。だれもが自由に使えます。けれど、それは、概念としてのおはなし、あらすじや設定だけでしょう。それをきちんとした語りにしたものには、やっぱり著作権というものが発生します。そして、それはたいてい有料です。読みたければ本を買ってくれ、という世界です。
けど、やっぱりネットはフリーの世界ですよね。そこで、私は、自分が息子に語って聞かせたように、共有財産のむかし話に肉付けして、ここに記していこうと思います。これはオープンなライセンスで書いていくつもりです。もちろんそうでなくても、読んだ人が個人的にそれを使うのはOKですよね。ここではそれより一歩踏み込んで、複製、再配布、改変の全てをOKにしようと思うわけです。いわゆるCCライセンスです(と、ここで宣言しておきます)。
お楽しみいただければ幸いです。

出まかせ 日本むかしばなし 一覧

神仏
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  • 浦島太郎
    不思議な縁のとりもつ鶴と亀の物語。

笑い話
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  • 鈍と貧
    「貧すれば鈍す」といいますが…

怪異
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    失ったコブは何だったんでしょうね。
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  • 琵琶の淵
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  • 河童の手紙
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  • 大工と鬼六
    名前をあてなければ目玉をとられる棟梁の危機。さて…
暮らしと人々
  • ちゃっくりかき
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  • 貸し椀の淵
    使ったものはちゃんと返しましょうね。
  • 天の福と地の福
    正直者も、融通が効かないと滑稽です。
  • 朝の寝太郎
    まんまと長者の婿に迎えられた寝太郎は…
  • 田んぼに埋めた金
    耕せば、いいことがあるのかもしれません。


動物
  • 蛙の鳴き声
    どうして蛙は雨の日に鳴くのでしょう。
  • 餅争い
    猿の顔が赤い理由。
  • ねずみの婿選び
    このよでいちばん偉いひとを婿に迎えたいと願ったねずみの夫婦は…
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新釈日本むかし話 by 松本淳 is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike 3.0 Unported License.
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