この「天道さんの金の綱」は、「鎖」と「腐り」をかけた駄洒落だけで成り立っているようなおはなしです。けれど、「天が言葉を聞いてくれる」という前提を立てることで、笑い話ではなく、もっとシリアスな話になっています。
言葉が力を持つという日本古来の考え方に、言葉の音の持つ二重性が絡んでくるわけです。この「ことば」がテーマのおはなしの中に、言葉を喋らない幼女が登場します。これはポイントだと思ったのですが、結局、私はこの子にもセリフを与えてしまいました。なかなかうまくいかないものです。
このパターンの多くのおはなしでは山姥は死んでしまうのですが、ここでは腰を打って退散したことにしておきました。寝物語にあまり悲惨なイメージもどうかと思ったので。このあたり、子どもにはかえって面白くないかもしれません。
言葉が力を持つという日本古来の考え方に、言葉の音の持つ二重性が絡んでくるわけです。この「ことば」がテーマのおはなしの中に、言葉を喋らない幼女が登場します。これはポイントだと思ったのですが、結局、私はこの子にもセリフを与えてしまいました。なかなかうまくいかないものです。
このパターンの多くのおはなしでは山姥は死んでしまうのですが、ここでは腰を打って退散したことにしておきました。寝物語にあまり悲惨なイメージもどうかと思ったので。このあたり、子どもにはかえって面白くないかもしれません。