子どものためのおはなし
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「おはなし」の力

5/18/2015

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December 14, 2009投稿の再掲

1ヶ月ほど前から毎日薪ストーブではがんがん火が燃えています。今シーズンも「薪ストーブのおはなし会」、やります。ただ、ちょっと都合で、ほとんどぶっつけ本番になりそう。下地がない場合にどうなるか、ひとつの実験かもしれません。

それはそれとして、インフルエンザが流行って、小学一年の私の息子もきっちり罹りました。親の不注意で感染させてしまったようで申し訳ないのですが、ちょうど学級閉鎖が解ける日に発熱したので、まるまる1週間の休みとなってしまいました。

退屈しているようなので、このサイトに記録してあったお話をいくつか選んで本の形にプリントアウトしてプレゼントしました。小学校一年生にしては息子はよく本を読みます。このぐらいの文字なら難なく読めると思いました。念のため、かなり平仮名を増やしておきましたし。

これらのお話は、いずれも少なくとも一度は寝る前に話して聞かせてやったものばかりです。しかも、けっこう喜んで聞いてくれたものばかり。ところが、息子は、読んでくれませんでした。「難しい」というのです。

同じ話が、「おはなし」として語って聞かせたときは「わくわくする」ほどおもしろいのに、本の形で見せると読み通せないほど難しくなります。やはりこれは、「語り」というものの力なのでしょう。

読んで難しい言葉は、聞いても難しい、むしろ聞いた方が難しいはずです。けれど、その難しさは、クリアできるのです。読めば引っかかってしまうところが、聞くと素直に流れていきます。理解できなくても、筋を追うことはできます。そして、筋を追いかけ始めれば、細かな言い回しなどどうでもよくなるのでしょう。むしろ、わからないところがある方が、想像力をかきたてられるのかもしれません。

ちょっと興味深い出来事でした。
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