December 28, 2009投稿の再掲
~ 森トンカツ 泉ニンニク かコンニャク まれテンプラ ~
と歌っても、40代以上でなければ何のことかわからないでしょう。1960年代に「グループサウンズ」として一斉を風靡したブルーコメッツの代表曲「ブルーシャトウ」をもじった歌い方で、ほとんど意味もないくせに、当時の小学生なら誰でも歌っていたものです。「森と泉に囲まれて静かに眠るブルーシャトウ。あなたは僕を待っている、暗くて寂しいブルーシャトウ。きっとあなたは赤いバラの香りが苦しくて、涙をそっと流すでしょう」という歌詞も相当に意味不明なのですが、これにトンカツやらコンニャクやらが入ってくるともう徹底的なナンセンスになります。それがウケたのでしょうか。歴史の謎です。
そういう時代に小学生だった私や妻が、ふとしたはずみで「森トンカツ」と歌ったのが、小学一年生の息子のまことにウケました。そこで「ブルーシャトウ」の原曲を聞かせたら、彼は彼なりにすっかりハマってしまい、そらで歌えるようにまでなりました。この「青いお城」は、そんなまことに話して聞かせたものです。ですから、ジョークでしかありません。ちょっと他の人に見せるのはどうかなとも思ったのですが、結末をちょっと変えたシリアスバージョンで掲載しておきました。
まことに聞かせたお笑いバージョンでは、結末のところがこんなふうになります。
とっさに、旅人は老女にもらった包を投げつけました。中からトンカツが転がり出ました。犬は、うまそうな臭いにつられ、とびつきました。....旅人は急いで荷を下ろしました。袋の中からニンニクのかけらを取り出すと、それを魔物に向かって投げつけました。....村では、あの湖のほとりの城の呪いが解けたことを知って、人々が喜びました。そして、お祭り騒ぎの中で、二人はコンニャク(婚約)しました。やがて行われた二人の婚礼には、テンプラのご馳走が出たということです。
つまり、「トンカツ、ニンニク、コンニャク、テンプラ」の四題話を「ブルーシャトウ」の物語世界の中で展開してしまったのです。シリアスに、まるでグリム童話のようにおどろおどろしく中世の魔法の世界を展開していき、最後に一気に駆け抜けるように「トンカツ、ニンニク、コンニャク、テンプラ」とやったら、まことは大笑いしました。しかし、これがおもしろいと思えるためには、小学一年生の空想と1960年代のネタを同時に心の中に持っていなければなりません。一般にそれは無理な話です。ですので、このお話はどこまでいっても内輪のネタでしかありません。
シリアスバージョンの方は、単純に「ブルーシャトウ」の世界をグリム童話風にアレンジしただけなので、どうということのないものです。まあ、この先、使うこともないでしょう。まことにウケた記念にだけ、アップしておきます。
~ 森トンカツ 泉ニンニク かコンニャク まれテンプラ ~
と歌っても、40代以上でなければ何のことかわからないでしょう。1960年代に「グループサウンズ」として一斉を風靡したブルーコメッツの代表曲「ブルーシャトウ」をもじった歌い方で、ほとんど意味もないくせに、当時の小学生なら誰でも歌っていたものです。「森と泉に囲まれて静かに眠るブルーシャトウ。あなたは僕を待っている、暗くて寂しいブルーシャトウ。きっとあなたは赤いバラの香りが苦しくて、涙をそっと流すでしょう」という歌詞も相当に意味不明なのですが、これにトンカツやらコンニャクやらが入ってくるともう徹底的なナンセンスになります。それがウケたのでしょうか。歴史の謎です。
そういう時代に小学生だった私や妻が、ふとしたはずみで「森トンカツ」と歌ったのが、小学一年生の息子のまことにウケました。そこで「ブルーシャトウ」の原曲を聞かせたら、彼は彼なりにすっかりハマってしまい、そらで歌えるようにまでなりました。この「青いお城」は、そんなまことに話して聞かせたものです。ですから、ジョークでしかありません。ちょっと他の人に見せるのはどうかなとも思ったのですが、結末をちょっと変えたシリアスバージョンで掲載しておきました。
まことに聞かせたお笑いバージョンでは、結末のところがこんなふうになります。
とっさに、旅人は老女にもらった包を投げつけました。中からトンカツが転がり出ました。犬は、うまそうな臭いにつられ、とびつきました。....旅人は急いで荷を下ろしました。袋の中からニンニクのかけらを取り出すと、それを魔物に向かって投げつけました。....村では、あの湖のほとりの城の呪いが解けたことを知って、人々が喜びました。そして、お祭り騒ぎの中で、二人はコンニャク(婚約)しました。やがて行われた二人の婚礼には、テンプラのご馳走が出たということです。
つまり、「トンカツ、ニンニク、コンニャク、テンプラ」の四題話を「ブルーシャトウ」の物語世界の中で展開してしまったのです。シリアスに、まるでグリム童話のようにおどろおどろしく中世の魔法の世界を展開していき、最後に一気に駆け抜けるように「トンカツ、ニンニク、コンニャク、テンプラ」とやったら、まことは大笑いしました。しかし、これがおもしろいと思えるためには、小学一年生の空想と1960年代のネタを同時に心の中に持っていなければなりません。一般にそれは無理な話です。ですので、このお話はどこまでいっても内輪のネタでしかありません。
シリアスバージョンの方は、単純に「ブルーシャトウ」の世界をグリム童話風にアレンジしただけなので、どうということのないものです。まあ、この先、使うこともないでしょう。まことにウケた記念にだけ、アップしておきます。