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「ちゃっくりかき」について

2/28/2011

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「ちゃっくりかき」あるいは「ちゃっくりかきふ」「ちゃっくりかきす」は、落語のマクラにも使われるこっけい話です。黙っていては物売りにならないと注意された男が、商品名を続けて言ったため何を売っているのかわからずに結局売れないという話です。そして、「別々に言わなければならない」と注意され、「茶は別々、栗は別々、柿も別々」と教えられたとおりに言ってやっぱり売れないという三段構えのオチになっています。
ここでは、笑い話にしてしまわずに、「ちゃっくりかき」の小気味よいリズムに着目しました。意味はわからないけれど楽しくなってくるリズムを含んだ言葉というのはあるものです。そういうリズムに合わせて唄ったりおどったり、祭りや祝い事の場では珍しくありません。田舎の地味な若者にそういう瞬間を味わわせてやろうと思いました。結局売れないのは同じです。
全国に流布している話のようですが、これらの農産物は丹波の名産なので、舞台を口丹波にもってきました。峠を越えれば京都まではすぐなのに、気候風土が全く異なって感じられる不思議な土地です。一日で京の繁華街まで往復するにはだいぶと距離があるのですけれど、そこはおはなしとして目をつぶってもらうことにしましょう。
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