むかしむかし、一匹のかにがおりました。かには、うまれたくにを出て、なにか知らないものをみに行きたいと思いました。そして、旅に出て、あるたににつきました。ところがこのたにには、おにがすんでいて、このかにをあっというまにくいころしてしまいました。
このかにには、一匹のあにがおりました。あには、おとうとがころされたことを聞いて、かたきうちに出かけました。ところが、せっかくおににめぐりあったのに、おには、「しにたくなければさっさといに」と、だにのように笑うのです。あにはゆうかんにおににとびかかりましたが、おにはやにだらけのくちで、うにでもたべるように、あにをぶにっとたべてしまいました。
このことを聞いたかにの友だちのわには、おにのすむたににでかけると、おにのうでをぐにっとかみきって、かたきうちをしたということです。
このかにには、一匹のあにがおりました。あには、おとうとがころされたことを聞いて、かたきうちに出かけました。ところが、せっかくおににめぐりあったのに、おには、「しにたくなければさっさといに」と、だにのように笑うのです。あにはゆうかんにおににとびかかりましたが、おにはやにだらけのくちで、うにでもたべるように、あにをぶにっとたべてしまいました。
このことを聞いたかにの友だちのわには、おにのすむたににでかけると、おにのうでをぐにっとかみきって、かたきうちをしたということです。
(初出:May 23, 2009)