むかし、みんながまだ氷の上でくらしていたころのお話です。かみさまは、みんながさむがるのが、あんまりきのどくに思いました。そこで、あつぐすりをつくることにしました。
あつぐすりというのは、ちょっとだけのむと、からだの中が、ぽっとあたたかくなるくすりです。これをのんで、みんなは氷の上でもさむい思いをあんまりしなくてすむようになりました。
けれど、あるとき、ひとりのさむがりが、「さむい、さむい」といって、あつぐすりをたくさんのんでしまいました。それも、ふつうのむぶんよりも、ずっとずっとたくさんのんでしまったものですから、このおとこのからだはどんどんどんどんあつくなりました。そして、さいごには、もえてなくなってしまいました。
これをみて、かみさまはたいへんかなしまれました。そして、「あつぐすりなんかつくったのは、まちがいだった」と思いました。かみさまがストーブをつくってみんなに火のつかいかたをおしえるようになったのは、こんなわけなのです。
あつぐすりというのは、ちょっとだけのむと、からだの中が、ぽっとあたたかくなるくすりです。これをのんで、みんなは氷の上でもさむい思いをあんまりしなくてすむようになりました。
けれど、あるとき、ひとりのさむがりが、「さむい、さむい」といって、あつぐすりをたくさんのんでしまいました。それも、ふつうのむぶんよりも、ずっとずっとたくさんのんでしまったものですから、このおとこのからだはどんどんどんどんあつくなりました。そして、さいごには、もえてなくなってしまいました。
これをみて、かみさまはたいへんかなしまれました。そして、「あつぐすりなんかつくったのは、まちがいだった」と思いました。かみさまがストーブをつくってみんなに火のつかいかたをおしえるようになったのは、こんなわけなのです。
(初出:March 06, 2009)