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「ふとんはがし」について

5/16/2015

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March 24, 2009投稿の再掲

「早く寝ないとオバケが出るぞ!」というのは、おばけ話の古典的なスタイルのひとつでしょう。一昨日の夜、なかなか寝ない息子のまことに向かって、私はそんな話を始めました。ただ、6歳児をお化けでこわがらそうというのも無理な話なので、ここは教育的に、「ふとんはがし」なるお化けを考案しました。子どもというのはだいたいが布団を蹴っ飛ばしてお腹を放り出して寝ているものです。そういうのは困るのだと、お化け話で指導しようとしたのです。
けれど、そんな下心のある私のお話は、まことから「バツ。失格。やりなおし」とダメを出されてしまいました。悔しいので次の日一日かけて考えた話がこの「ふとんはがし」です。

語り口は、どこのくにのことばともつかない怪しいものですが、私はときどきこういう口調でお話をします。絵本にはよく東北や北陸で採取してきた昔話を方言を活かした形で収録したものがありますが、そういうのを真似て話すわけです。もちろん、いんちきで、どこの地方にもこういう話し方は存在しないでしょう。ただ、雰囲気を出すにはけっこう捨て難い手です。

と、昔話の体裁をとっているのですが、これは絶対に昔話ではあり得ません。なぜなら、登場する玉ねぎは、明治以降に普及したものだからです。「庄屋どん」がいた江戸時代に、農村で玉ねぎがつくられることはありませんでした。だから、「剥いても剥いても涙が出るばかり」というギャグは、基本的に西洋化以後のものなのです。

「ふとんはがし」という化け物はそれなりに魅力的なので、いつかもっとふさわしい物語を考えたいものだと思います。
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